わたしは、楽天VTIやS&P500インデックスなどへの長期投資を、iDeCoや積立NSIAなどの非課税枠を利用し、ドルコスト法で実践することを推奨しています。
また、投資余剰金があり配当金を楽しむ投資をしたい場合、個別株ではなく高配当株式ETFの買い付けが望ましいと考えています。
実際、わたしは米国高配当株式のVYMを保有しています。
ここでは、VYMについてまとめています。
VYMの基本情報は?
VYMとは、海外ETFのひとつで、正式名称はバンガード米国高配当株式ETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)です。
VTやVTIなど人気のETFを数多く提供するバンガード社のETFです。
*ETFとは、投信信託を株式市場に上場させ、株と同じように即時に単元単位で売買できる商品で、Exchange Traded Fund の頭文字です、日本語で「上場投資信託」です。
VYMの構成株式銘柄数は、395の企業になります。
価格:83.0500ドル(2020年8月8日)
配当:2.95ドル(配当利回り3.60%)
*VYMの分配金は、年4回、権利落ちは3、6、9、12月です。
☆保有上位10銘柄は以下になります。
- Johnson & Johnson 4.3%
- JP Morgan Chase & Co. 3.4%
- Procter & Gamble Co. 3.3%
- Intel Corp. 2.8%
- Verizon Communications Inc. 2.7%
- AT&T Inc. 2.6%
- Merck & Co. Inc. 2.4%
- Pfizer Inc. 2.2%
- Coca-Cola Co. 2.1%
- Cisco Systems Inc. 2.1%
*純資産総額に占める上位10銘柄の割合は27.9%です。
☆セクター別で構成比率は以下になります。
- ヘルスケア 16.2%
- 金融 15.8%
- 消費財 15.0%
- テクノロジー 11.2%
- 公益 10.0%
- 消費者サービス 9.1%
- 資本財 8.4%
- 石油・ガス 5.5%
- 通信サービス 5.5%
- 素材 3.3%
ジョンソンエンドジョンソン、P&G、インテル、ファイザー、コカ・コーラなど、日本で生活していても日常的に触れる製品やサービスを提供している企業が多いです。
REIT(不動産)は除外されていることも特徴です。
VYMの過去のリターンは?
直近10年の推移です。
これまで高配当を出し続けてきましたが、このように価格自体も右肩あがりできています。
これなら年4回の配当のみならず、長期でいれば値上がり益も確定できそうです。
つまり、インカムゲイン(配当金)とキャピタルゲイン(売却益)も期待できる商品なわけです。
(*将来はわかりません)
☆平均年次リターン(配当込み)は以下になります(2020年3月31日まで)。
- 四半期 -23.96%
- 年初来 -23.96%
- 1年間 -14.71%
- 3年間 0.05%
- 5年間 4.00%
- 10年間 9.31%
- 設定来(2006年11月10日~) 5.84%
コロナショックで、四半期(年初来)、1年間、3年間のトータルリターンはさえません、注目は10年間や設定来の長期のリターンです。
①売買手数料:1取引あたり約定代金(売買時のみ)です。
- 2.22ドル以下:0円
- 2.22ドル超~4,444.4ドル:約定代金の0.495%(税込)
- 4,444.45ドル以上:22ドル(税込)
*これは米国個別株を買うのと同じです。
②経費率(信託報酬):年0.06%
ETFの信託財産(純資産)の中から徴収されます、ETFの純資産から毎日、日割りの信託報酬が引かれています。
このように、手数料はトップレベルの安さです。
わたしが保有する理由
VYMの構成株式銘柄数は395です、つまり、VYMを1購入すれば、米国株395銘柄の株主になったも同じです。
非常に幅広く分散されています、高配当株式ETFとして同様に人気のSPYDやHDVよりも構成銘柄は多いです。
また、景気好況に影響を受けやすいREIT(不動産)を包括しておらず、比較して生活必需サービスが多いことが特徴です。
長期投資家であれば、配当3.60%(現在)、リターン(配当込み)は5.84~9.31%(過去)を期待することができます。
配当金を楽しみたいなら安心して保有できます。
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