国連が発表した世界人口予測(2019年7月)によれば、世界人口は現在の77億人から、2050年には97億人、2100年には110億人まで増加して頭打ちと試算しています。
世界では、人口はこれから30年で20億人も増えるというのです。
世界人口がこれから30年で20億人も増えると聞いて、信じられないと感じる方も多いのではないでしょうか。
それでは日本はどうでしょうか、日本は世界の対極で少子化・人口減少へ突き進んできます。
日本は25年も前から現役世代は減り始めている
ここでは、日本の総人口及び人口構造の推移と見通しについて、内閣府のデータを紹介します。
水色:後期高齢者(75歳以上)、ピンク色:前期高齢者(65歳~74歳)、紫色:生産年齢世代(15歳~64歳)、黄色:子供(0歳~14歳)です 右肩下がりの線グラフは子供の人口割合を示しています。
【日本の総人口及び人口構造の推移と見通し】
- 日本人口のピークはすでに過ぎている(2008年の1億2,808万人がピーク)。
- 生産年齢人口のピークはすでに過ぎている(1995年の8716万人がピーク)。
- 22年後に高齢者人口はピークを迎える(2042年に3,935万人でピーク)。
- 33年後に日本人口は1億人を下回る(2053年に9,924万人へ)。
12年も前から人口は減りはじめ、25年も前から生産年齢人口(≒現役世代)で一番消費の多い世代は減り始めていた!
高齢化と聞いて、そうか!という感覚はあるけど、ピークはまだ22年も先!
最近よく聞く言葉があります、「最近、街に出ても子供を見なくなった、子供が少なくなったことを感じる」です。
自分には子供が少なくなったという実感はなく育ちましたが、同級生の子供の学校のクラス数が減っていることを聞いて、子供は本当に減っているんだと感じます。
きっと、将来わたしが言うことは「最近、街にでたら高齢者ばかりで老人しかいない世の中になった」と想像します。
年少人口(0歳~14歳)は、2056年には1,000万人を割り、2065年には898万人になります。
*ちなみに1955年は3,012万人、生産年齢人口がピークであった1995年は2,001万人もいました。
生産年齢人口は、2056年には5,000万人を割り、2065年には4,529万人となります。
総人口に占める高齢者割合は、2042年以降も高くなり2065年には38.4%となる見込みです。
投資先は日本か世界か?
今後、世界は人口がますます増加していきますが、日本の人口は減少を続けます。
経済活動は人がいるからこそ生じるわけで、人口減少の国や地域ではお金の流れは停滞しやすいことは想像できます。
日本株への投資は、長期的には報われづらい理由の一つは人口減少・少子高齢化に直面しています。
*もちろん中には短期的に著しく成長する企業もあれば、長く世界で躍進する企業もでてくるでしょう。
高齢化や人口減少が日本の経済的な成長力を低下させるリスクを考慮すると、日本企業への投資を前向きに検討することは難しい。
インデックスで市場全体を買うのであれば、日本ではなく世界や米国など人口ボーナスが期待できる国が良いと考えます。
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